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社会責任?

 先日、交通事故に遭った義母(肘と膝に打撲と裂傷程度)が、「車を止めて一言大丈夫ですか?と声を掛けてくれたら、私は何も咎めないのに悔しくて仕方ない」と、黙って立ち去られたことに気が収まらず電話を掛けてきた。怪我の具合も心配な上、警察に連絡していないというので「通報しましょう」と言ったが、事の顛末を一通り喋り終えて気が晴れた義母は、また思い出して気持ちが塞ぐのは嫌だと通報しなかった。

 

 電話を掛けて怒り?をぶつけるべきは110番だし、こんな話を聞かされたこちらはたまったもんじゃない。本人が話す事故状況は物理的にも不可解で、自転車から2M程飛ばされ臥せていたというが記憶がなく、逆にどういう状況だったんだろうと聞いてくる始末。命を落とすような大事故になっていたかも知れず、だから警察に話すんでしょ!

 

 頭は打っていない他も痛くないと言うので、数日様子を窺っているうちに「社会責任」という言葉が頭に浮かんできた。義母はひき逃げを自分の徳で赦し解決したが、これは社会に対して責任を果たしていないのではないか。それは、ほぼ専業主婦として義母が生きてきたことに起因し、そういう責任感が乏しいのではないか。

 

 その後、義母の怪我は快方に向かい、ひき逃げ犯は自由を謳歌している。私はこの事故の話は聞いても意味がないのでもう耳は貸さないが、たまったものをこうして書いて消化する。社会責任については、気分を害する不利益を被り、制裁を受けるべきだと思っている私の戯言、余計なお世話だ。義母もひき逃げ犯も、いい意味、自分勝手に生きている。