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自営の先の自粛

 自営で1年やってきて、自分はどういう心持で仕事に取り組めばいいか見えてきた。野心とか儲けとか邪念が入ると自分を見失うので、目の前にいるクライアントの「役に立てればそれでいい」というスタンスでいること。そう思ってやっていれば、相応に対価が付いてくると素直に臨むこと。仕事がないという焦りは近視眼的になって心が狭くなっているだけで、今は役に立てる人がいない、自分が役立たずなのだから仕方ないと開き直って穏やかにいること。

 

 この1年、キッチンの改修に始まり、注文住宅の設計手伝い、集会所建築の開発許可から確認申請手伝い、建売住宅の確認申請代理、既存住宅状況調査、古民家の図面起こし、防水工事の監理といろんな仕事をさせてもらった。変なチラシも配ってみたし、改修して2年経たずして台風で屋根板金が飛ばされた家の応急措置もやったし、建物の配置を確認して欲しいという不思議な依頼に応じたこともあった。総じて、役に立てられたのならOKだ。収入は食べていくだけ何とかあった。

 

 さてコロナ禍において、仕事は少ないまま続いている。収入もそれなりだ。緊急事態宣言下で外出自粛が要請されている中、仕事で出掛けることはあっても、もともと出不精なので休みの過ごし方は前と殆ど変わらない。出掛けないことが良しとされる価値観はむしろ心地いいくらいで、世間の人がこれだけ抑制し生活しているとニュースは言うが、自分は収入も少ないから前から余計な出費もせず、これが普通の生活だ。

 

 しかしコロナ禍と同調して自粛を強いられていることがある。アルコール。唯一の愉しみがγ-GTPの高止まりで、禁じられてしまった。2.5カ月前190程度だった。それから断酒。1.5カ月後118、2週間後113、さらに2週間後105、横ばいのままもう下がらないような気配。正常値の50以下にならなければ二度と飲ませてもらえない状況で、コロナ禍と同様出口戦略が見えない。来週末で断酒3か月になる。そこで下がらなければ医者に掛かろう。とにかく、飲んでいいって言ってもらいたい。仕事も大してないし、お酒もないなんて…。